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雀の巣作り

小鳥の囀る土曜午前
私は起きたから
さてお行き

午後。幾らか寝過ぎた模様。日の暮れるより先に外へ出た。風の冷たいのはもう意地悪くなかった。何も考える間もなくすんなりと駅へ到着するような、そういう居心地が私にはあった。子どもたちが自転車に乗って走る姿に音もない。家の並々、歩く人々、道端の陰。私は出来るだけ陰の奥へ潜み歩いた。人が向こうから来るのを意識して、どうかしてか起動不全の塊が身体中に散ら張るような気持ちになることがある。不器用な奴だと思う。そんな私にも自由の翼が背に生えるのを感じる時があるに違いない。音楽に乗って、そう、まるで鳥の空気を扱うように、踊っている。私の彼岸、そこに私がまたも居るなら、それこそ自由な奴に違いないんだ。許せ、お前を彼岸へ渡せない、なんて、悲しむまい。知っている、私一人じゃどうしようもないこと。言わなくたって、それでも、自由を探す。それが此の私にできること。有り合わせの楽曲に乗って、飛んでやる。