eachother
私たちは話し続けた。少し経つと私は表情が硬直し始め、話題が楽しいのかそうでないのか分からない。なんであっても、私は静かに笑う。その仕草は腕だけを鍛えた歪な人間のような偏屈を思わせる。実際に私はとても不器用で、全身体を運用させる柔軟な人間の対極に位置づけられる。私の技巧ちない動作は滑稽で、さながら幼児が遊戯に未だ慣れていないときのように、片方を動かせばもう一方も動いてしまう。左の手腕で袋の物を漁る時、右のそれも微動する。物を書く時、もう片方の指が無為に動く。幼い時分の名残だろうか。相手がコーヒーカップを手にとったとき、気づけば丁度に私も自分のものを手にとっていることがあり、それで恥ずかしい気持ちになった。
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otonarikaminari