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蛙の言伝

公の空に一つ雲が広がった。狂気がひっそり笑い始めた。五月。生への倦怠が緩やかに姿を示し、アタマのなかの冷たい辞書の、ほんの微々たる欠陥をさがしだそうと、嗚呼、これが破壊行為の揺るぎなき魅力なのだ。物陰静かに獲物を伺う魔物の所作、来る、風の差し挟み、音成る草木の色失って、ジワジワと、とある瞬間へ結ばれる時が、来るのだ。