もう居たのか? 気楽に待つことも出来ない愚かな焦りから脂が丸出しだ。
ほれ、このとおり。まもなく干魃を祝う虫けらどもが足元から躍り出ようか?
花もなければ、万世に輝き絶えぬ泉もない、それからどう生き延びる?
御前は豊穣たるべき土地を失ったのだ。
そうやって夢が此処にあると思うから、
御前はいつまでも寝つけやしないのだ。
こうやって砂を丸ごと掴もうとしたら、
御前はどこまでも砂漠を歩き廻るのだ。
砂漠だって立派な大地だ、といったところで若返るわけもないのだが、 偶然に瞬く無数の光を見たといって、走り過ぎると今度は本当に血を吸われるぞ。御前のそのなけなしの血でさえ、この大地、この悪魔は御馳走になる。御前はまだ、花の咲く静けさを知らない。