道に敷かれた紅葉を踏んで歩く。足も空も赤黄色。枝々は忙しく捻られて、幹は立派な脚を幾つもお持ちである。寒々しい冬も、未だ幾分の寂しさしか感じない。
師走の降り注ぐ時間が、私を其の、時の蜜と伴に深く地底へ埋めてくれないかな。雪溶けに覚醒して、あの新鮮な春風に吹かれたい。そのとき私は真っ裸。なあ、私は陽気が欲しい。冬のソレは眩しくって儘ならないから、もっと柔らかいのを。冬の食器棚に陽光射す、無用に並べ立てられた硝子壜が弱々しい。そう、かつて、そこは稀代なる王国でありました。初冬のあいだに消えちゃった。眠くてだらけて夢底に立つ、眼上の葉が老いぼれゆくのをみるにつけ、来る萌芽を想起させます。