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前方

朝、早起き、トースター。

平凡な羅列の中に玉響の情が明ける。縮こまるようなくしゃみと共に。陽は高く、迷いもなく、お見事に。

世は私的に大事なまでの才智を私に授けてしまったので、競り合う俊足のチーターが横へ振り向けば、なんということだ、夕焼けが美しい。
既に先を走る私を忘れて、野生へと戻ってしまった友よ、如何なる強力な物語を織り成しているだろうかと、楽しみである。友よ、前衛とは何だ。友よ、私たちがそれだというのを、誰が純粋な眼差しで見得るとやいう。世が私を見守るうちは、私は普通より少し気狂いであるらしい。


みつどき

物足りないといって、こんな真夜中に何をお探しなのでしょう。満たされないといって夜を更かしたところで、今度はお天道様の優しい光も眩し過ぎるとなって、盲いのまなこが再び同じ夜を欲すでしょう。私にも貴方にも、生まれた頃よりお付きの、睡夢の使者がお待ちです。つまらぬ今宵こそは、未だ見ぬ夢に託しましょう。解き難い鎖を、夢路の焔で溶かしましょう。