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雑記

Ⅰ.

一秒前まではコップに半分程であった奴らが、一秒経てばコップをいっぱいにしている。さらに用意したコップも、次の一秒で満たされてしまう。一人の人間がこの無限の連鎖に引きずり込まれてしまっては、生きるということすら忘れかねない。たとえその欲に人間らしさを見出したとて、それは求められるべきでない。人間らしさ、日本人らしさ、そうしたものを観客は見るが、舞台上の人間にとって、それは表面的なものである。この意味が判るだろうか。第三者の意見、客観的な意見とは夜空より輝く星を占うに同じくして、仮りにその意見の達成を求めるならば、自身のうちから輝く光はその力を失うのだ。


Ⅱ.

時間は過ぎ去ってしまう。誠に幸せな時間もいずれ果てる。そうしたことを考えるほかにはどうしようもない人間はその悩みのうちで如何にすべきだろう。恋という感情で愛を強固に紡ぐなら、幸せという感情で何が創造できよう。今、私はそれを考えている。それが判明したならば、きっと過ぎ去る幸せは哀しみでなくなるのだから。