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晩秋

享受した娯楽に感謝を、そして燃やせ、軽蔑に笑みを含ませ、天高く嗤い声が起こる、帰ってくるのが雨だと良い、彼らは醒めやらぬ昂奮で、人生の讃歌を歌い尽くす。私は残火を隠して秋風を越し、口笛を吹くように晴空を呼ぶ。人生が娯楽だらけで苦しいか、憂き世も浮きぬものならば、おのれの重みを省みよ、鱈腹食べた悦楽で己が鼓に聞いてみよ、人の世に棲む意地悪虫よ、眠れば極楽起きれば地獄、此処は棲むよなとこじゃない、さアお前とやらもついてこい、それが嫌ならついてやる、厄病ならねば強壮薬さ、お前が受ける官能を、あの手この手で加速させ、いつかお前も秋の風。寒々として晩秋、灰塵吹けば、焦がれた夢の殻の残れり。