1995
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(1)
風来
刹那の喜びが朽葉に埋れる。大樹の撒いた彩りの芸術が在せば、その下で、かつて身を寄せ合い共にした時と言葉が記憶の中に沈んでいく。求めているのは永遠で、決して忘れまいと誓う。思い出が根を音符のように着けたとき、雨粒は叩き、鳥たちは啼き、土地の響きは重唱を轟かせよう。雁は飛び、影のさすらえば、未だに胸の独り高鳴るものなのか。天来の伊吹に万物の重唱は砕け散って、はなればなれの男と女が見るのは散りゆく木の葉で、風が吹き、秋の訪れを知らせる。空見る人の足元に、未知なるモノの気配がある。
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