私の企てた消火はその途方もない火炎に比べて派手やかなものでなかった。私は生の小径を蔽う万朶の言葉を燃やし尽くし、そこでわずかに輝いていたものを拾い上げた。決して死ではない、生であったか、否である。なんの変哲もない、ひとつの蕾であった。私が知る限りでは、かつて生の輝きを放っていたものも、己の肺を詰まらせてしまった。太陽にすがろうと、不明瞭な光のなかで彷徨を繰り返しているものだ。
人間が如何に彼らの心を虜にしようとも彼らはそれはダメだと、思ってしまう。冷徹にその矢を避けようとするのでなく、自分から蠅のように小さくなるのだ。
垣間見える微かな輝きさえ、怖れるばかりに。身を取り巻いていた砂嵐は、久遠の星となる。生死以前に私は花の咲くを熟眺めなければならない。確かに認めてはあったもの、しかし遊惰に浮く生意気を削り落とそうと私は生半な態度を許さない。星屑が我がまなこの千尋を飛び交う、深底に死の梯子があるとして、私はやはり其処からの眺めを此処へは持って来れやしないだろう。