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買い物に付き物

尿が漏れる!デパートのトイレはいつも人で埋まってる!其処に馬が居たらなあ、脚元めがけておしっこかけるのに。此処に燃えさかる炎があれば、無邪気に消してみせるのに!用を足したら退いてくれ、私は出番が待ち遠しい。一刻の争いに国は動くに鈍過ぎる、谷は到るに深過ぎる。アイドルと握手するより軽やかに、速やかに!お店の行列とは似つかわしい。我慢の出来ない若心。心に用はないけれど。手荒な脚光にご用心。買い物袋を頭に乗せて、落ち着き払えば想像の海。

静粛に、静粛に。それはなんだかすっきりしたみたい、そんな感情。一日雨が降りきった、その翌日は心と空の歯車がよく噛み合う。人間はみな眠た気で黙っていた昨日、隣に通った婆さんが臭くて堪らなかった昨日、明日は太陽が吾々を隅まで照らすだろうかと部屋で耽った昨日であった。夜が更けて目が醒めたらすでにお昼、穏やかな天気、晴れ。自転車は勢いよく走っていくし、時計は飛び跳ねるように進んで、私の目もグルグルまわる。そうか、私は買い物に来たのであった。買い物袋を頭に乗せていたのを、すっかり忘れている。これからブリュッセルに行きましょう、と何処かのませた小僧が言った。便の起つ小僧であった。