いつになく深い淵に追いやられた挙句
捌け口も見当たらぬ窮屈なこの寝台を
炎夏の大地よろしく火祭りに仕立てた
己の呼吸は詰固し肺はもはや廃れ終い
這い蹲って到り得たこの場所は何処か
朦朧たる意識をしてなけなしの注意を
決死へ注がせんとするその背の影は!
いつまでも勇猛であったお前が
いつまでも果敢であったばかり
灰塵の煙立つ敷居の空蝉が痕を
鋭く美しい膝に刻まねばならぬ
どうしてお前がここにいるのだ
天つ空で悠々としている奴等が
最も恐れていたのはお前だった
人間の渇いた心の恵みとなれば
清き心を友として映す鏡だった
燃え裂かる悪しき欲望を沈ませ
純真に生きる者達を彼方へ運ぶ
無辺に舞う風は戯れの友であり
思慮に耽る雲は精談の友だった
お前の雄大なる心は海のように
お前の繊細なる心は波のように
変幻なる心で叡智を創り上げた
お前がここにどうしているのだ
オマエラノ
アタマトオシリヲ
カチ ワッテヤル
清澄の身を剥いで強欲へと駆り立てる
悪しき脅迫が目を眩まして地を揺らし
意志の船首を忽ち灰にせんと息込んで
夢をみる航海者が微睡むのを舐めずる
野獣の思惑が至る処に糸を張っている
奴等の夥しい轟音の輝きが聞こえるか
奴等の傲慢を己等はこのまま許すのか
どうして我々が今や此処で出遭ったか
それを知るのは勝利の呼吸だけなのだ
呼び醒ませ生命を
深緑の滾らす神秘!
暗い森を越えた先
原古の青き鼓動に
心髄を触れさせよ!