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Pandora

もし僕が死んだとき、あなたがそれでも生きてゆけるなら、あなたの根源はやはり、光なのだろう。なぜなら、あなたが生きてゆけないのならそれは、僕があなたの光であり、光の滅するがゆえに違いないからである。しかし生きてゆけるのならば、あなたの内には、つまりあなたの生の根源において、無限の暗闇も及び得ない光が、はっきりと一つ、宿っているということになる。



le Soleil

このようなところで何をしている?

しかし、問題でない。わたしは太陽のようなとてつもないエネルギィを、わたしの深く、奥底に潜ませている。いかなる物語においても、いかなる演劇においても、終幕においては、暗闇という暗闇をすべてこの力が、拭い去ってしまうな気がするのである。

もとより無事な、ありふれた日々の中では、わたしの前に物事が、階段をのぼるようにして一段々々、細かく、小さく、そして明瞭に現れてくる。ゆっくりと暗闇を覆い尽くすように、私は一歩々々歩み続けているように見えるだろう。だがときとして、階段から滑り落ちるようにして、一気に沈み込んでしまうときがある。しかしたとえそれが起こっても、結局のところあの力が湧いてくるという具合なのだ。

Tame Impala

夏の一日、午後5時半、夕暮れ時。

それまで蠢いていたものが、次第に静かになっていき、周辺は広く、透明度を上げて見渡され、それまで沈黙していたものが、淡く、濃く、緻密に次第に姿を現して、昼、夜、その境を跨いで僕は、向こう彼方の夕陽に少し、照らされている。

Foundation in Summer

この夏、わたしは回帰する。

一年の諸要素の中で最も根本的なものに夏を選び、次に春と秋とを、結局において冬を結合させること。こうして優美で、豊かで、確固たる一年が形成される。それと、冬はただ添えるだけ。添えるだけ、このことが何を意味するのか、君ならお手のものだろう。どうか分厚い化粧で一年を覆わないでもらいたい。それでは夏も強固にはなりえないからだ。


Direction

東の方角へ歩いていく。風が吹いている。

この逆の方角にあるものが何であるか、知っているだろうか。たとえば、僕の親や兄妹だったり、僅かで貴重な友達だったり、多くの見慣れていたものや、乏しいが愛着のある感情だって、あるはずなのだ。そうしたものの一切を背にして進んでいる方角を、東と呼んでいるのだから。そうでなければ一体、僕は何処に向かって歩けばいいのだろう。


Show Window

不相応だなんて理由をつけて、
いつも通り過ぎるばかり。
次第に知らずに敵視して、
今じゃまわりも敵ばかり。

こうして分かっていても、それでも同じことを繰り返すのだとすれば、なんと自分は憎たらしいことだろう。それともそれが自分の弱点でありかつ利用しうるものだとすれば、なるほどそれは自衛手段であるのだが、果たして私は一体誰に対して戦おうとするのだろう。まわりが敵だらけであるというのに、どうして私は私に刃を向けるのか!ー 敵をつくってしまった自分が敵となってしまった自分に倒される、こんな夜明けがあったとは!